東芝は、自社初の業務用メガネ型ウェアラブル端末「Wearvue(ウェアビュー)TG-1」を企業向けに2月29日から出荷開始する予定で、現在Amazonで予約受付中(価格は21万6000円より)だ。
Wearvue TG-1は、視界はそのままにレンズ越し1.25メートル先にさまざまな情報を投影するシースルー型デバイスで、ハンズフリーでの作業を可能にする。たとえば工場や倉庫内での作業において、作業手順やチェックリストをレンズ越しに表示させることで、作業効率を向上させる。
Wearvue TG-1の重さは50グラム、サイズは幅167.9ミリ、奥行き162.5ミリ(奥行)、高さ38.0ミリで、「長時間の作業でもストレスなく使えるように、軽くて装着性を実現している」としている。また、投映部を側面後方に配置する独自の光学方式「光学シースルー型バーチャルイメージ方式」により広い視野を確保した。さらに、顔形状や眼間距離には個人差があるため、単一設計では一部のユーザーに表示欠けが発生するが、PA機構(パーソナルアジャスター)によって投映角度を調整できるので、多くの人に違和感なく使ってもらえる工夫をした。試算では日本人成人の98%をカバーするという。
利用するには、Windows端末とWearvue TG-1をケーブルで接続して使用し、別途Window8.1(DirectX1)で動作するアプリケーションを開発する必要がある。アプリケーション開発に必要なソフトウェア開発キット(SDJ)は、専用サイトで2月29日から無償提供する予定になっている。また、市販のカメラやマイクロフォン、ヘッドフォン、センシングデバイスなどを組み合わせて利用もできる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス