VAIOは2月4日、Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォン「VAIO Phone Biz」を4月に発売すると発表した。VAIO STOREほか、ビックローブ、楽天モバイルで販売予定だ。市場想定価格は5万円台の見込み。
VAIOは、2015年10月に行われた日本マイクロソフトのプレスイベントで、Windows 10 Mobileデバイスを開発していることを表明していた。いよいよ同社初のWindowsスマートフォンがお目見えする。
“VAIO Phone Biz”という名のとおり、ビジネスユーザーに向けた製品となっている。アルミ削り出しボディを特徴とするシンプルなデザインで、VAIOのフラッグシップモデルであるVAIO Z Canvasのデザインコンセプトをスマートフォンにも適用した。長野県安曇野市の工場で出荷前の最終チェックを行う「安曇野FINISH」など、VAIOは「道具としての本質を追究したデザイン」と自信を見せる。
5.5インチのフルHD(1080×1920ドット)液晶、約500万画素のフロントカメラ、背面には約1300万画素のリアカメラを搭載。サイズは幅77.0mm×高さ165.1mm×厚さ8.3mmで、重量は167gだ。
CPUはクアルコム製のSnapdragon 617。メモリはROMが16Gバイト、RAMは3Gバイトだ。64GバイトまでのmicroSDにも対応する。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetoothは4.0に準拠。3Gの対応バンドは1、6、8、11、19、LTEの対応バンドは1、3、8、19、21で、ドコモとソフトバンクの提供バンドをほぼカバーする。ドコモのキャリアアグリゲーション(CA)にも対応するが、VoLTEには非対応。
法人市場向けにNTTドコモと提携して販売することから、ドコモとの相互接続性試験を実施予定だ。SIMロックフリー端末では珍しい。
デュアルSIMカードスロットを搭載し、奥のスロットにはmicro SIM、手前のスロットにはnano SIMまたはmicroSDカードがセットできる。ただし両方のLTE対応SIMを2枚同時に使うことはできず、日本での推奨はmicro SIMとなる。
Windows 10 Mobileの目玉機能のひとつ「Continuum」にも対応する。Continuumは、対応したスマートフォンやタブレットを外部ディスプレイと接続することで、Windows 10搭載PCのようなインターフェースで操作できるWindows 10の機能だ。アダプタを外部モニタのHDMI端子に差し込むと、スマートフォンの待受画面とは別のデスクトップ画面がモニタに表示される。スマートフォンとモニタの間はミラキャストによるワイヤレス接続で、Wi-Fiルータや追加アプリは必要ない。
VAIOは、Continuum対応のアダプタとして、Actiontec Electronicsの「ScreenBeam Mini2」で動作確認済みとしている。
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