ヤフー「FX子会社」の顧客情報18万件超、ネットで一時閲覧できる状態に--元従業員が無断持ち出し

井指啓吾 (編集部)2016年02月02日 13時05分

 ヤフーは2月2日、連結子会社であるワイジェイFXの顧客情報18万5626件および営業秘密がインターネットで閲覧できる状態だったことを発表した。同社の元従業員が無断で社外に持ち出し、インターネットに保存していたという。現時点で顧客への被害は確認されていないとしている。

ワイジェイFXが運営する「YJFX!」サイトでの告知
ワイジェイFXが運営する「YJFX!」サイトでの告知

 ヤフーによれば、持ち出された顧客情報には氏名、住所、銀行口座、生年月日、メールアドレス、取引情報などが含まれる。持ち出された18万5626件の顧客情報に対する影響は次の通り。

  • 閲覧可能な状態には置かれていたが、アクセスがなかった情報:12万8220件
  • 検索エンジンの自動巡回装置(検索ボット)によりアクセスがあった情報:5万6665件
  • 第三者により閲覧があった情報:741件(氏名+取引情報等が2件、取引情報等のみが739件)

 ヤフーによれば、ワイジェイFXは外部からの通報後すぐに調査を始め、当該情報へのインターネットからのアクセスを遮断。元従業員が個人で所有する端末などに保存していた当該情報の削除を求めた。現在、当該端末などはワイジェイFXで保管しているという。

 ヤフーは「このたびの事態を厳粛に受け止め、子会社のセキュリティ管理体制を一から見直して再発防止を徹底すべく取り組んでまいります」と謝罪している。

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