子育て経験がある人はご存じだろうが、赤ん坊を乗せたベビーカーは意外と重い。耐久性が必要なので元々しっかりした作りであるうえ、オムツや着替え、ほ乳瓶、おもちゃなどを満載するので余計に重くなり、取り回しや登り坂で苦労する。
そんな苦労は、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した自走式スマートベビーカー「Smartbe」で過去のものになりそうだ。
Smartbeは、前輪に組み込まれたモーターの力で移動するベビーカー。移動するといっても、勝手に動くわけではない。無線連携したスマートフォンの持ち主と一定の距離を保ちながら動く自走モードと、電動アシスト自転車のように押す力をモーターで補助するアシストモードで移動する。バッテリ切れなどの場合は、完全手動のマニュアルモードで動かせる。
自走モードは、保育者が手を離しても自動的に動くので、広くて周囲に人の少ない安全な場所での移動を省力化してくれる。ジョギングストローラーのような使い方も可能だ。
アシストモードは、急な坂を登るときや荷物で重いときなどに必要な力を軽減してくれる。押さない限り動かないので、人込みでも危なくない。
Smartbeは、セキュリティ機能も備えている。何者かが勝手に車輪のロックを解除して動かすとスマートフォンに警告が通知されるので、うっかり目を離した隙に誘拐されてしまうという事態を未然に防げる。また、赤ちゃんの顔をとらえるカメラを搭載しており、安全な隣の部屋で寝かしている際など赤ちゃんを起こさずに様子を確認できる。
そのほかには、夜間の視認性を高める側面LED、保温機能付きボトル入れ、子守歌再生、風よけなど、さまざまな機能がある。各種機能は、スマートフォンやスマートウォッチから設定する。ハンドルに設けられたコントロールパネルでも操作可能。
ベビーカーとしての安全性も考慮しており、米国と欧州の安全基準に適合させるとしている。
Indiegogoでの目標金額は8万ドル。記事執筆時点(日本時間1月22日18時)で集まった資金は約8000ドル。キャンペーン期間はあと27日ある。また設計が済んだだけで、プロトタイプ製作はこれからだという。
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