NTTドコモグループの日本アルトマークとメドピアは1月14日、医療関係者の「共通ID」サービスの提供において業務提携し、2016年春に合弁会社を設立する予定の基本合意を発表した。
両社によると、ウェブを通じて、製薬企業といった企業から医師など医療関係者への医療情報の提供機会が増えている。しかし、法律上、医療関係者以外には公開してはいけない情報もあり、企業は独自に医師資格などの認証を行った上で、情報を提供する必要がある。
そのため、医療関係者は、複数の医療サイトに個別に登録したり、異動の際などの変更手続きもそれぞれのサイトで行ったりする必要があるなど、情報取得の手段が煩雑になっているそうだ。
両社は2016年春をめどに、医師など医療関係者の認証を行う「新ID(仮称)」サービスおよび製薬企業などが運営する複数の医療サイトに「新ID」1つでログインできる「新ログインサービス(仮称)」を提供するための合弁会社を新たに設立する。
また、2016年春から夏をめどに、日本アルトマークが医師など医療関係者向けに運営する医療情報サイト「medy」と、メドピアが運営する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の会員IDを「新ID」に統合。この統合により、medyまたはMedPeerのユーザーは、新IDを用いて両サイトが利用できるようになる。
さらに、新IDの開始日より、両社が製薬企業などの医療サイト運営企業向けに提供している会員認証サービスを統合し、「新ログインサービス」の提供を開始する。これにより、新会社が認証をして新IDを発行された医師(医師資格認証をした医師会員10数万人)など医療関係者は、新ログインサービスを利用する医療サイトへ、共通の新IDでログインできるようになるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」