家庭でも医師と同じ方法で血圧を測定できるスマートフォン用デバイス「Accutension」が、クラウドファンディングサービスIndiegogoに登場した。
医師が血圧を測る場合、加圧バンドを患者の腕に巻いて血流が止まるまで圧力を上げた後、圧力を徐々に下げながら脈動の音が聞こえるかどうか聴診器で確認し、収縮期血圧(いわゆる「上」の血圧)と拡張期血圧(いわゆる「下」の血圧)を決める。
これに対し、家庭でよく使われる自動血圧計は機種ごとに多種多様な方法で測定しており、医師の測定方法と大きく異なる結果を出す場合があるという。
Accutensionは、医師と同じく脈動の音を基準に血圧測定をするデバイス。聴診器の役目を担うマイクをスマートフォンに接続し、家庭用の血圧計や手動ポンプを使って圧力を変化させつつ脈動の音を記録する仕組みだ。
専用アプリケーションで測定時の圧力と音の変化を記録できるので、普段は家庭用の血圧計で測定しつつ、健診のときや結果が気になるときなどに医師へ記録を見せることができる。このとき脈動の音を聞いてもらえば、適切な診断を下してもらえるだろう。音の変化がグラフで視覚化されるので、確認もしやすい。
専用アプリケーションを使わなくても、測定中の自動血圧計の画面をビデオ撮影しつつAccutensionで脈動の音を録音する手軽な方法もある。
Indiegogoでの目標金額は1万ドル。記事執筆時点(日本時間8月5日11時)で集まった金額は約2000ドル。
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