Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は、ホワイトハウスが暗号化(電子メールなどのメッセージを暗号に変換して、第三者に内容を見られないようにすること)に関して態度を明確に示そうとしないことを不満に感じているという。The Interceptによると、Cook氏は先週、カリフォルニア州サンノゼで開かれた会議で、米政府高官の代表団に対して懸念を表明し、解読不可能な暗号化技術の使用を擁護する声明を出すようObama政権に求めたという。
議論の焦点は、バックドアの使用だ。ソフトウェアに意図的にプログラムされたこれらの抜け穴を利用することで、捜査当局者はセキュリティ対策を迂回して、ユーザーのデータにアクセスすることができる。捜査当局がテロリスト間の通信にアクセスして国家の安全を守れるように、テクノロジ業界はそうしたバックドアを組み込むべきだと米連邦捜査局(FBI)や一部の政府関係者は主張している。しかし、業界はそれに抵抗している。それらのバックドアがハッカーに悪用されるのではないかと業界が恐れていることが、その理由の1つだ。
FacebookやTwitter、Google、Dropbox、Microsoft、LinkedInといった企業の代表者が出席したテロ対策を協議する会議で、Cook氏はホワイトハウス関係者に対し、「バックドア反対」と公言するよう求めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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