2輪で走行するバイクは左右に倒して機敏に動ける反面、走っていないと自立できない不安定な乗り物。ライダーに落ち度はなくても、事故に遭うと大きな被害を受けやすい。
いざという時に備え、オートバイのヘルメットに後付けしてドライブレコーダのような使い方ができるスマートカメラシステム「FUSAR Mohawk」を導入してはどうだろうか。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援を募集していた。
Mohawkは、バイク用などのヘルメットに取り付けられるカメラ、ハンドルや腕に着けるリモコン、ヘルメット内で使うBluetoothヘッドセットという3つのモジュールで構成されるシステム。ドライブレコーダやアクションカメラとして使えるほか、無線LAN(Wi-Fi)対応、加速度計/ジャイロスコープ/GPS/電子コンパスなどの各種センサ搭載により、トランシーバ、トラッキングシステム、事故通報システムにもなる。
ヘルメットへの装着を想定し、ロープロファイルで邪魔にならないデザインを採用。高速走行するライダーの首への負担を軽くするため、空気抵抗が少なくなる形状にした。カメラは180度向きを変えられるので、ヘルメットの上部だけでなく、右または左の側面に取り付けても正しい向きで撮影できる。
事故のようすを証拠に残すドライブレコーダ機能は、発生前後2分間の映像に加え、音声、速度、進行方向などのテレメトリ情報を記録する。衝突を検知した場合、Mohawkは事故通報を発信し、FUSARのクラウドサーバーが緊急連絡先に通報をSMSとメールで送ってくれる。通報先には事故現場の地図と、その近くにある救急施設の電話番号も一緒に送られる。
アクションカメラとして使う場合に便利なのは、撮影していない場面を15秒だけ戻って録画できる「HotShot」機能。逃したシーンを後から撮るには、リモコンを2回押す。すると、そこから15秒さかのぼった映像が記録される。
トランシーバ機能は、最大12人で通話可能。仲間とツーリングへ出かける際、休憩などの相談に役立ちそうだ。
Indiegogoでのキャンペーンはすでに終了し、目標金額の2倍を上回る22万680ドルの集金に成功した。
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