クラウドファンディングのIndiegogo、大企業向けサービスを開始--新製品開発を支援

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2016年01月08日 12時09分

 ラスベガス発--家電見本市のCESは、最先端の(あるいは夢想するにすぎない)テクノロジばかりが勢揃いすることで知られている。

 だが、ラスベガス市内の数カ所に設けられた展示会場でCESの期間中(米国時間1月6〜9日)に披露されている試作品の多くについて言えば、実際にこれらのガジェットの開発を進めて大量生産するには、多額のシードマネーが必要になる。

 その中でも相当数のガジェットは、独立した起業家や新興企業が追求しているものだろう。

 しかし、従来からの企業やエンタープライズブランドは、独自に奇抜なアイデアを売り込もうとしており、より小規模な新興企業がどんなに粋で新しいものを作ろうとも、どうにかして自らの存在感を維持するにはどうすればいいかを探ろうとしている。

 サンフランシスコを拠点とするIndiegogoは、個人、非営利団体、新興企業を対象としたクラウドファンディングのハブとしての役割を果たしていることで世界的に知られているが、この資金調達の成功企業が、今度は大企業を相手に自らを新しいリソースとして売り込もうとしている。

 Indiegogoが開始した「Enterprise Crowdfunding」と呼ばれる新サービスは、企業顧客を、アーリーアダプター(初期導入者)や製品デザイナーからなるIndiegogoの成長中のコミュニティーと結び付ける各種サービス、分析、その他の戦略コンサルティングオプションで構成される。

 このサービスは基本的に、自社のコンセプトが訴求対象とするオーディエンスの共感を得られるかどうかについて、企業に分析やアドバイスを提供するとうたっている。

 Indiegogoはすでに、HasbroやGE Appliancesなどいくつかの著名ブランドと同プログラムを試験的に実施している。

 技術系複合企業であるGEの場合、同社は2度のEnterprise Crowdfundingキャンペーンを経て300万ドル超を調達し、8000社を超える顧客を獲得している。

 その結果として製品化されたのが「Paragon Induction Cooktop」で、1月中にクラウドファンディングの出資者に発送が開始される予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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