IBMとソフトバンクロボティクスホールディングスは米国時間1月6日、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」向けに「IBM Watson」を開発し、世界の企業に提供する計画を発表した。
Pepper向けのIBM Watsonについては、2015年2月10日に合意した、IBMの日本法人である日本アイ・ビー・エムとソフトバンクテレコムのIBM Watsonの開発と日本市場への導入における戦略的に提携に基づくもの。
合意からの約1年で両社は、IBM Watsonの日本語対応を推進。IBM Watsonを活用した新しいアプリケーションを構築する開発者や、サードパーティのパートナーによる日本のエコシステム全般にわたり、コグニティブなAPIを提供するテクノロジ基盤をローカライズしている。
両社によると、ソーシャルメディアやビデオ、画像、テキストといった従来のコンピュータでは十分に活用ができないデータに隠された意味をIBM Watson搭載のPepperが把握できるようにするため、IoTで得られる幅広いデータや知識を活用するとしている。
開発中のIBM Watsonを搭載したPepperは、基幹機能および開発者やユーザーによって、双方向の経験を作り出せるIBM Watsonのソフトウェア開発キット(SDK)を備えており、ユーザーが、さまざまなニーズに対応するように作られた幅広いプリパッケージのAPIへのアクセスを可能にするという。
なお、IBMは現在、サービス業や消費財の企業とともにロボット技術を試験中で、これにより企業は、IBM Watsonを搭載したPepperによるソリューションを通じて、ユーザーにコグニティブコンピューティングの体験機会を拡充できるようになるとしている。両社がコグニティブコンピューティングで応用できる分野を広げるため、Pepperのモビリティや機敏性を進化させることは、これまで以上のことができる機会を生み出すことでもあるという。
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