サムスンは米国時間2015年12月29日、高度な測定ツールを搭載したいわゆる「バイオプロセッサ」の開発に取り組んでいると発表した。測定ツールにより、体脂肪やストレスレベル、筋肉量、心拍数および心拍リズム、皮膚温度などを追跡できるという。
こうした機能が加われば、フィットネストラッカーは、単純なギフト用商品から多機能型ヘルストラッキング機器へと変身し、運動選手以外にも役立つデータを提供できる可能性がある。サムスンは、健康や安心へのこだわりが高まりつつある風潮に乗じようとしている。
そうしたこだわりを裏付けているのが、急成長中のウェアラブル技術市場を支配する製品だ。首位を走るのはフィットネストラッカー「Fitbit」で、「Apple Watch」と中国企業Xiaomi(シャオミ)がそれに続く。Xiaomiはスマートフォンメーカーだが、低価格フィットネストラッカー「Mi Band」も製造している。IDCによれば、第3四半期のウェアラブル機器の総出荷数は前年同期比198%増だった。
新しいチップにより、サムスンのスマートウォッチは競合製品よりも優位に立つかもしれない。IDCによると、サムスンは第3四半期に上位5社から脱落したという。
スマートウォッチだけではない。サムスンは、チップの使い道を示すためにリストバンドやパッチなどのモックアップを作成したと述べている。また、特にすべてのセンサが内蔵されていることを考えると、チップの小ささが重要な利点だ、と同社は強調している。
サムスンによると、現在このチップを製造中で、2016年前半にフィットネス機器やヘルス機器向けにリリースする予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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