Oculus VRは米国時間12月31日付けのブログ投稿で、「Oculus Touch」コントローラの発売を2016年後半に延期すると述べた。仮想現実(VR)新興企業の先駆けだったOculus VRは、2014年に20億ドルでFacebookに買収されている。Touchコントローラは、完全にデジタルの環境内でユーザーがハンドジェスチャを使用できるように設計されている。
Oculusは当初、2016年前半の「Oculus Rift」ヘッドセットの発売とほぼ同じ時期にこれを提供する計画だった。Riftは、顔にスクリーンを取り付けて仮想世界を表示する製品だ。
「Touchの完成に向けた作業の中で、発売前にもっと時間が必要であると判断した」と同社は述べた。「当社はTouchハードウェアを人間工学の面で大幅に改良し、さらに快適かつ自然で信頼性の高いものにする多くの変更を加えている。手のポーズを認識する能力を高める変更も加えている」(Oculus)
今回の動きは、この新技術がついに使えるようになることを待ち望んでいた人をがっかりさせることになりそうだ。Oculusは2012年のリリース以来、仮想現実に対する消費者の関心を再び呼び起こし、大小の企業が競争の激化が予測されるこの市場向けに独自の競合製品を提供するきっかけとなった。しかし、どれだけの消費者が実際にVR機器を購入することになるか、またVR機器がハイテク業界における次のビッグトレンドになるかについては、まだ疑問が残る。
Oculusは、Touchコントローラは延期するが、同社の主力ヘッドセットであるRiftは予定通りに3月に発売すると約束した。また、同製品に対応するゲームなどの新しい体験を用意するとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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