もちろん、経営者にとって現状維持による堅実な売上を作ることは悪くない。そのなかで、真田氏も内藤氏も資金ギリギリのなかで失敗もしながらも挑戦や投資を行っている。なぜ、挑戦しつづけるか。内藤氏は「自分がチャレンジしたいことがあるからチャレンジしている。チャレンジがなくなったら挑戦しなくなる」と話し、やりたいことをとことん突き詰めることの必要性を説いた。
「失敗とは、自分を知ること。それは、平常時と全速力でできることも含めて、自分ができることとできないことを知る機会になる。自分の限界を知った上で『足るを知る』ことが大事」(内藤氏)
真田氏も、会社の若い社員に対して「失敗権」を与えているという。「やってみて失敗できる人は幸せ。これ以上の失敗だと死ぬ、会社が倒産するというギリギリを認識した上でそれよりも手前で設計して失敗すれば問題ない。そのためにはやってみないとわからないものも多い。だからこそ、若い社員に対して率先して失敗覚悟でやってみることを進めている」と話す。
失敗によって起きる具体的なことをどれだけ想像できるかも重要だと内藤氏は話す。「失敗で起きることはなにか。1万円がなくなるのか、それとも会社が倒産するのか。許容できること失敗の先にあることを想像して、何が失敗になるのか、どこまでは失敗にならないのかを知ること。ただ単純に失敗を怖がっては意味がない。取り返しができる失敗かどうかを見極めることが大切だ」(内藤氏)
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