Microsoftは米国時間12月16日、「Windows 10」の最新プレビュー版「Build 11082」をリリースしたとブログで発表した。
このビルドは現在、「Windows Insider Program」(Windowsインサイダープログラム)に参加し、Fast(高速)リングを選択しているユーザーに向けて、「Windows Update」経由で配信されている。
今回のビルド番号は「11」で始まっており、11月にリリースされた「Build 10586」に付されたビルド番号よりもかなり大きくなっている。これは、今回のビルドが2016年の中頃に予定されている大規模アップデート「Redstone」に向けた最初の一歩であることを示唆している。
Gabe Aul氏は、Build 11082のリリースを発表したブログで以下のように記している。
今回のビルドでは、大きな変更点や新機能に気付くことはないはずだ。開発チームは現在のところ、11月にリリースしたWindows 10のアップデート版に対するフィードバックに基づいた製品改良に力を注いでいる。また、このビルドにはWindows 10の11月のアップデート版が稼働しているPC向けにWindows Update経由で配布された累積アップデートも含まれている。
Aul氏は、今回のビルドが「Windows 10 Mobile」搭載機器向けにも提供されるようになると付け加えた。
また同氏は、今回のリリースが「デバイス間で共有される『Windows』のコア部分である『OneCore』に対する構造的な改善」に向けた大きな流れを生み出す先がけでもあると述べるとともに、「われわれは一部のコードに対するリファクタリングを含む各種のエンジニアリング作業を通じて、2016年に予定している新機能の追加や、改善に向けた作業を開発チームが開始できるよう、OneCoreの最適な構造を確実に作り上げようとしている」と述べた。
さらに同氏は、2016年にはFastリングのプレビュービルド版が、現在よりも速いペースでリリースされることになると述べ、1月から「ペースを上げる」と約束した。
こういったことを実現し、Windowsインサイダープログラム参加者により多くのビルドを届けられるよう、われわれはリングの昇格基準を見直しているところだ。新たな基準は、Microsoftリング(社内向けリング)の配布基準にずっと近いものとなるため、より多くのビルドが基準をパスし、Fastリングを設定しているプログラム参加者の手元に届くようになるはずだ。その一方でこれは、Fastリングにリリースされるビルドにはより多くのバグやその他の問題が含まれる可能性があり、一部の人々にはこれまでよりも若干迷惑がかかるかもしれないということも意味している。ビルドのペースを調整するものが昇格基準である以上、これはトレードオフなのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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