スマートフォンに高性能なカメラが搭載されるようになり、誰でも美しい写真を撮れるようになった。しかし、プロの撮影した写真とは、美しさのレベルが比べものにならない。被写体の選び方や構図を決めるセンスの差は当然あるが、プロの写真は手ぶれがなく、注目させたい部分のピントと露出が完璧に合っている点が違う。
その露出だが、プロがじっくりカメラを構えて撮影する場合、露出計という機械を活用する。モデルの撮影などで、顔の近くにピンポン球のような白い球体のついたものをかざしているシーンを見たことがあるだろう。あれが被写体に当たる光の量を調べる入射光式の露出計で、人物や静物の撮影に欠かせないプロの道具だ。
そうした露出計を持ち歩くのもよいのだが、もっと手軽に使える、iPhoneを入射光式露出計として使うためのアクセサリ「Lumu Power」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募集している。
Lumu Powerは、iPhoneなどのLightningポートに挿すことのできるデバイス。専用アプリを使うことで、露出(ISO 100でEV -4~EV 20、精度±0.1EV)と照度(0.15~25万lux)の計測が可能。裏側はカラーセンサになっており、ホワイトバランス調整に必要な色温度を計測できる。
Lightningポートに挿して使うためiPhoneの向きは通常と上下反対になるが、アプリが画面を反転させるので問題ない。また、Lumu Powerを装着する向きが表なのか裏なのかに応じて、アプリが露出/照度モードと色温度モードを自動的に切り替える。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月31日まで。記事執筆時点(日本時間12月1日14時)で、すでに目標金額の3万ドルを上回る約5万4000ドルの資金を集めている
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