音楽サービスPandora、競合「Rdio」の技術と知的財産を買収へ

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年11月17日 11時33分
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 オンラインラジオ大手のPandoraは米国時間11月16日、同社より規模の小さい競合サービス「Rdio」の大半を7500万ドルの現金で買収することを明かした。これにより、Pandoraはオンデマンドリスニングを含む複数の新サービスを2016年に公開する予定だ。

 今回の買収案件は、自分の聴きたい特定の楽曲を聴くことのできる「Spotify」や「Apple Music」などの競合サービスにユーザーが流れる中で、インターネットの最大のストリーミング音楽サービスであるPandoraが感じる重圧を浮き彫りにしている。2015年6月時点におけるSpotifyのリスナー数は7500万人で、9月時点のPandoraのリスナー数7800万人に肉薄している。Rdioの買収により、Pandoraは現行モデルから脱却したいと考えている。同社のモデルは、ユーザーが特定の楽曲を選択して再生することを常に禁止してきた。

 最高経営責任者(CEO)のBrian McAndrews氏は電話会議で、広告を含む無料リスニングと、コマーシャルの排除や特定の楽曲のオンデマンド再生などの特典機能を提供するサブスクリプションの選択に言及し、「両方を利用したいと考えるリスナーもいる」と述べた。

 今回のPandoraとRdioの案件は、完全な買収ではない。PandoraはRdioのテクノロジと知的財産を買収するほか、Rdioチームのメンバーの多くも雇用する。本案件では、Rdioが破産保護を申請することが要件となっている。PandoraはRdioの実際の事業は買収しない。

 テクノロジ企業がレーベルなどの音楽権利者と締結するライセンス契約は、その企業が提供できる音楽サービスの種類を決定づけるものだ。Rdioの音楽カタログに関する直接契約は、Pandoraには譲渡されない。それは本件のように管理者が変わる際によくあることだ。Pandoraによると、同社はラジオとオンデマンドリスニング、ライブイベントを含む「より充実したリスニング体験」を2016年後期までに提供する見通しだという。

 その充実したリスニング体験が具体的にどのようなものになるのかについては、Pandoraはまだ明らかにしていない。幹部陣は、それは競合サービスに対抗するものになると述べ、Pandoraには、リスナーの音楽の好みに関するデータと、リスナーに対して再生すべき楽曲の選定についての知見を活用できる強みがあることをアピールした。

 Pandoraの最高財務責任者(CFO)を務めるMike Herring氏は、「われわれは、人々が何を聴きたいのかを把握している。当社のレコメンデーションテクノロジを利用することにより、現在の市場で提供されているサービスよりはるかに優れた方法で、それらの楽曲を迅速に収集してライブラリを構築し、プレイリストを作成することができる」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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