TOP500.orgが現地時間11月16日、第46回目のスーパーコンピュータランキング「TOP500」を発表した。
TOP500はスパコンの処理性能を半年ごとに世界1位から500位までランキングする。今回も中国の“Milky Way-2”こと「Tianhe-2(天河二号)」が1位を堅守した。Tianhe-2は2013年から6回連続で首位を獲得している。
Tianhe-2はLinpackベンチマークで33.86ペタフロップス(1ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能)を達成した。Intelをベースとした同システムは中国国防科学技術大学が開発し、国家スパコン広州センターに設置されている。
2位は、米エネルギー省(DOE)のオークリッジ国立研究所にあるCray XK7システム「Titan」で、Linpackベンチマークは17.59ペタフロップス。
このほか上位10には、DOEのIBM BlueGene/Qシステム「Sequoia」(Linpackベンチマークは17.1ペタフロップス:3位)、理研の富士通製「京」(Linpackベンチマークは10.51ペタフロップス:4位)、DOEのIBM BlueGene/Qシステム「Mira」(Linkpackベンチマークは8.58ペタフロップス:5位)など、前回と同じ顔ぶれが並ぶ。
今回上位10に初登場となったのは2システム。DOEのCray XC40システム「Trinity」(Linpackベンチマークは8.1ペタフロップス:6位)と、ドイツのハイパフォーマンス計算センターにある、同じくCray XC40システム「Hazel Hen」(Linpackベンチマークは5.6ペタフロップス:8位)だ。
Top500に占める中国のシステムの数は前回の37から今回は109と、3倍近くに増えた。米国のシステムは231から200に減り、史上最低レベルにあるという。日本は前回の40から36に減っている。欧州は前回の141から108に減り、前回の107から173に数を増やしたアジア勢に抜かれる結果となった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方