Microsoftは米国時間11月12日、「Microsoft Outlook」に複数の影響を与えていたセキュリティパッチの不具合を修正し、再リリースした。
同社の広報担当者は電子メールによる声明で、「一部の顧客に影響を与えているOutlookの不具合に対処する」ために、更新プログラム3097877を再リリースしたと述べた。
同声明には「セキュリティを強固なものに保ち続けるうえで、このパッチの適用を推奨する」と記されている。
ただ、今回の不具合を引き起こした原因や、そういったパッチがなぜリリースされたのかについては記されていない。
同社の更新後のナレッジベースによると、今回の不具合は「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」のユーザーに影響を与えていたという。
同社が月例パッチをリリースした10日の時点から、Outlookデスクトップクライアントがクラッシュしたという報告が複数のユーザーから寄せられていた。
中には、ウェブ(HTML)フォーマットの電子メールを表示したときだけOutlookがクラッシュするという報告もあった。
他のユーザーも、画面が真っ黒になったり、エラーが発生するといったさまざまな問題に遭遇していた。Microsoftのサポートページでは、これについても認めている。
このパッチ(MS15-115)は、オペレーティングシステムのフォントの処理および表示の方法を悪用することで、リモートから対象マシンでコードが実行可能になるという、一連の脆弱性を修正するもの。Windowsのすべてのバージョンが対象となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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