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2020年のホテル不足を“待たせないおもてなし”で解消--自動精算機ビジネスの今 - (page 2)

加納恵 (編集部)2015年11月24日 16時08分
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究極はロボット化、『テクノホスピタリティ』を世界に提供する

 アルメックスが次に目指すのは、チェックイン時のさらなる自動化だ。「ホテルや旅館では、宿泊する際に記帳が必要になる。これは旅館業法で定められていて、割愛はできない部分。しかし既存の自動精算機にタブレットを組み合わせれば、記帳の部分もデジタル化でき、チェックイン時の時間短縮につながるとともに、ホテル側はデータとして管理できるメリットも生まれる。訪日外国人の方にはパスポートの提示、コピーが必要になるが、カメラやスキャナを組み合わせることで、これらも自動精算機で賄うことができる」とする。

 そんな未来の一端を垣間見えるのが、エイチ・アイ・エスが長崎県佐世保市のハウステンボス内にオープンした「変なホテル」だ。このホテルで使用されている自動精算機もアルメックスが手掛ける。変なホテルでは、ロボットがチェックインの対応をし、多くの手続きをほぼ無人化している。

 「変なホテルで採用されているアイデアを見ると、おもてなしの究極はロボットと人間との共存だと感じる。ロボットに任すべきところはとことん任せ、人間でなければできない細やかな配慮が必要なベッドメイキングや清掃の部分はスタッフが担当する。アルメックスが、将来描く未来像は、例えば、自動精算機に人工知能(AI)を搭載し、利用者とコミュニケーションを取ったり、言葉だけでなく画像や動画を駆使してご案内できるようになったりすること。利用者に対して更なる“おもてなし”を提供するため、自動精算機の領域においても、極限までオートメーション化を突き詰めていく」と話す。これらは、2020年をゴールに据えたものではなく、2020年以降にも続く取り組みだ。


「変なホテル」に設置されているアルメックスの自動精算機。(c)ハウステンボス

 少し先の未来を見据えながら、足元の進化にも余念がない。11月11日には、訪日外国人宿泊客の満足度を向上するため、ホテル客室向け海外衛星番組のインターネット伝送サービスを開始した。海外衛星放送を日本国内で受信し、インターネット回線を通じて客室テレビで放映するため、アンテナ設置が不要で、簡単に開始できることがメリットだ。

 「コンテンツ供給も、宿泊客の満足度を上げるための重要な要素。アジア圏は9カ国11番組、欧米圏は5カ国8番組を提供する」と新たなサービスに乗り出す。

 「自動精算機やセキュリティシステムなど、現在パーツごとに自動化できている部分があるが、それをシステムとしてまとめ上げていくことが今後の課題。自動化できる部分は自動化し、人の手によってしか提供できないホスピタリティを、人によって提供していく。一方で、人的リソースの制約も迫られており、移行できる部分は自動化、ロボット化を進めていきたい。そうすることが、本当のおもてなしにつながっていくと考えている。テクノロジを駆使してホスピタリティを生み出すのがアルメックスの命題の1つ。そしてその『テクノホスピタリティ』を世界に提供していきたい」と馬淵氏は今後の宿泊業について話した。

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