国慶節期間に、訪日中国人はどこへ行ったか?--インフォグラフィックで見る

図解中国トレンドExpress編集部(株式会社ホットリンク)2015年11月19日 11時00分

 2015年の国慶節が終了しましたが、訪日中国人の動向、特に「爆買い」の様子や、日本企業の取り組みなどについて、この期間中多くのニュースで取り上げられていました。

 今回は、国慶節期間中に訪日中国人はどこへ行ったのか、インフォグラフィックで確認してみましょう。

個人旅行の増加により、「行った」ランキングにも変化が

 現在のところ、中国の方の日本旅行は団体ツアーがメインとなっており、観光地に数台のバスで乗りつける様子を見かけた方も少なくないのではないでしょうか。


【9/30~10/6】の「行った」ランキング
※対象SNS:新浪微博、Wechatパブリックアカウント部分、BBS、BLOG

 一方でリピーターや20~30代を中心に、個人旅行が増加していると言われています。個人旅行の増加にともない消費行動に多様化が見られており、「行った」ランキングにも変化を及ぼしています。

 というのも、これまで「浅草寺」「清水寺」はツアー旅行では必ず行く観光スポットとして定番で、トップ5の常連でしたが、昨今では順位が下がってきています。

 また、国慶節の週に初登場した行き先を見ると「渋谷ヒカリエ」や「あべのハルカス」、「小豆島」などツアー旅行では行かない場所が目立ってきており、ここでもますます個人旅行者が増加していることがうかがえます。

日本のクチコミにも見られる、消費行動の多様化

 図解中国トレンドExpressが週次でお届けしている「行った」ランキングには入っていないような場所で中国人観光客を見かけた、また「買った」ランキングに入っていない商品を「爆買い」する様子などが日本でもクチコミされており、ここでも消費行動の多様化のきざしが感じられました。

 日本のクチコミで、中国人観光客を見かけためずらしい場所として、たとえば以下があげられます。

  • 各地のコンビニやラーメン店
  • 大都市以外の観光地(川越、富士山、白川郷、佐渡島、華厳の滝、白糸の滝、彦根城、北海道ふきだし公園 など)
  • 温泉地(草津温泉、有馬温泉、湯布院、城崎温泉 など)

 個人旅行者にはリピーターが多く含まれており、彼らはツアー旅行では体験しないことを求める傾向があることが容易に予想されることから、今後個人旅行者に向けたサービス展開が重要になってくることは間違いないでしょう。


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