SnapchatがFacebookによる30億ドルの買収提案を拒絶したと報じられたのは、2013年のことだ。それから2年経過した現在、その判断は正しかったと思える状況になりつつある。Financial Times によると、Snapchatの1日の動画視聴回数が60億ビューに達し、Facebookの80億ビューに迫ろうとしているという。
2015年5月、Snapchatの最高経営責任者(CEO)Evan Spiegel氏がBloombergに明かした同社の1日の動画視聴回数は20億ビューだった。それからたった半年で3倍の60億ビューに成長したことを考えると、この数字は一段と強い印象を与える。当時、Facebookの動画視聴回数はSnapchatの2倍あったが、そこからSnapchatが追い上げを見せ、いまではFacebookの動画視聴回数の約75%にまで迫っている。
動画コンテンツ広告は、ソーシャルメディアにとって最も利益の大きい分野の1つであり、Snapchatはその分野で驚異的な成長を遂げている。Snapchatが動画広告やメディアとの提携を通じて広告主への配慮を強化してきた結果、同社の評価額は2015年に入って最大190億ドルに達した。
ただし、何をもって1回の「ビュー」と数えるかの基準は、プラットフォームごとに異なるため、視聴回数の単純な比較はできないかもしれない。GoogleはYouTube動画が30秒間視聴された場合に、それを1回のビューとカウントしており、またFacebookは3秒以上の視聴を1回としている。これに対し、Snapchatは動画がロードされるだけで1回のビューに数えている。
広告主は、自分たちが料金を支払っている広告について、視聴者による再生時間が実際には1秒にも満たないのではないかと懸念しているとの報道もある。それでもなお、1日60億ビューという動画視聴回数は、Snapchatにとって一層大きな価値のある切り札になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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