子どもに科学・技術・工学・数学(STEM)教育を施す際、ロボット制御とプログラミングは欠くことのできない要素だ。プログラミングというと難しい課題に思えるが、ビジュアル環境でプログラムを組み立てられる教育用プログラミング言語のおかげで、小さな子どもでも抵抗なく入門できる。しかし、Scratchなどのビジュアル言語からCやC++、Java、Pythonといった実用的なテキストベースの言語への移行は、難しく、プログラム嫌いの子どもを出しかねない。
そんなビジュアル言語とテキスト言語のあいだのギャップを埋めるべく開発されたデバイスが、教育用ロボット「Wink」である。現在、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中だ。
Winkは、ハードウェアプラットフォーム「Arduino UNO」をベースとする小さなロボット。8bitプロセッサを中心にモータ、各種センサ、LED、操作用ボタン、ピエゾスピーカなどを搭載し、さまざまな自律動作をプログラミングできる。プログラムは、統合開発環境「Arduino IDE」で開発する。
Winkには、Scratchを学んだ子どもが段階的にテキスト言語のプログラミングを学習できるよう、専用のカリキュラムが用意されている。Scratchで組んだプログラムと同じ動作をテキスト言語でも実行させられるようになっていて、怖がらずに学んでいけるという。
カリキュラムの課題も、ライントレース、光追跡、障害物検知、自律走行などをロボットに実行させる内容で、楽しみながらロボット制御とプログラミングを学べそうだ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月18日まで。記事執筆時点(日本時間11月9日13時)で、目標金額の6000ドルの11倍以上という約6万8000ドルの資金を集めている。
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