ネオキャリア、日本企業のベトナム開発拠点立ち上げを支援

井指啓吾 (編集部)2015年11月05日 11時30分

 ネオキャリアのグループ会社であるネオラボ(旧ワイルドカード)は11月4日、ベトナムでの開発拠点の立ち上げを検討している企業に向けて、内製化指向のオフショア開発の支援を始めた。ダナンとホーチミンの2拠点で、人材採用や通訳、住居、システムなどで多面的にサポートをする。

  • オフショア開発支援の内容

 顧客企業は、現地法人設立前の助走期間として、海外開発チームをネオラボで育てながら、一定の人数規模に達した段階で法人を設立して、同チームを移籍できる。また、将来的な事業成長を見据えた布石として、自社の海外開発を少人数規模からスタートしたい場合にも活用できる。

 人材採用は、ネオラボの現地法人であるネオラボベトナムの採用体制とネットワークを生かして、顧客企業の要望に沿って求人し、スキルテストや面接を通じて採用活動を進める。顧客企業のプロジェクトマネージャーはネオラボベトナムに常駐し、現地で採用した人材と同じ場でチームビルディングや開発業務に携われる。なお、労務や経理、法務などの業務はネオラボが一括代行するという。

 利用料金は、職種ごとの円ベースの月額固定。チームを移籍する際には別途費用が発生する。

 ネオキャリアによれば、従来のオフショア開発では、海外の現地パートナーに委託する中で現地開発がブラックボックス化したり、コミュニケーションの齟齬(そご)が多発したりといった問題が起きていた。こうした教訓を得て、昨今では成功事例が出てきている一方、現地コネクションや企業運営ノウハウの不足から撤退を余儀なくされたり、コスト面で少人数スタートが難しいため進出自体を断念したりするケースが多いという。

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