“資料”で受発注者をつなぐビジネスツール「Boxil」が1億5000万円を調達

 資料を通じて受注者と発注者をつなぐビジネスマッチングサービス「Boxil(ボクシル)」を運営するスマートキャンプは11月4日、グリーベンチャーズ、ベンチャーユナイテッド、アーキタイプベンチャーズの3社が運営するファンドから、合計1億5000万円の資金を調達したことを発表した。


ビジネスマッチングサービス「Boxil(ボクシル)」

 Boxilは、受注者が掲載している資料を見て、自社の課題解決にマッチすると感じたら、すぐにチャットで受注者に相談できるマッチングツールで、4月30日にベータ版が公開された。スマートキャンプ代表取締役の古橋智史氏によれば、現在200社以上が法人登録しており、商談発生件数は1000件を超えているそうだ。

 約半年にわたりサービスを提供し、さまざまな業種の資料が掲載される中で、古橋氏が特に相性が良いと感じたのが「クラウドサービス」の領域。Boxilにおいて、他のBtoBサービスに比べてマッチング率が高いということだけでなく、Boxilであればクラウドサービスを取り巻く現状の課題も解決できると感じたと話す。

 クラウドサービス市場は年々拡大しており、各社からさまざまなサービスが提供されているが、数が多すぎてどのサービスを選べばいいのか分かりづらいという側面もある。同社が実施したアンケートでも、「セキュリティに不安がある」「メリットがわからないので判断が出来ない」といった理由で、導入に踏み切れない個人事業主や中小企業が多いことが分かったという。


スマートキャンプ代表取締役の古橋智史氏

 そこで、同社では今回の資金調達に併せて、「クラウドサービス」にフォーカスしてサービスを刷新。資料だけでなく、より詳細な機能説明や実績を掲載できるようにした。「リアルでの営業担当者が少ないクラウドサービスと、リアルで面と向かって話を聞いて決めることの多い中小企業の担当者をBoxilでつないでいきたい」(古橋氏)。

 今後は、日本ではまだ少ないクラウドサービスのレビューや、各社のサービスの機能・価格比較などを可能にする予定。また中小企業などを対象としたクラウドセミナーなども開催し、「リアルとネットの両面で企業の課題解決を目指す」(古橋氏)。資金調達に併せて人材採用にも力を入れ、現在は6人の正社員を1年後には倍以上に拡充したいとしている。

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