任天堂は10月29日、経営方針説明会を開催し、その資料を同社サイトに公開。そのなかで、初のスマートデバイス向けアプリとなる「Miitomo」(ミートモ)を2016年3月にリリースすることを発表。また、新会員サービスとなる「My Nintendo」(マイニンテンドー)も同時期から開始することもあわせて発表した。
ミートモは無料で始められるFree to Start型のコミュニケーションアプリ。ユーザーは自分のMiiを作成し、そのMiiがユーザーにいろいろな質問を投げかけ、その回答をもとにして友だちのMiiとコミュニケーションを行う仕組み。ユーザーが自分のことを自分から発信するのではなく、Miiから聞かれたことを、Miiが勝手に発信するという「ネタふりコミュニケーション」がミートモの特徴としている。この仕組みによって、能動的に発信することに消極的な人も参加しやすい利点がある。コミュニケーションはフレンド登録した友だちの間で行われるため、安心や安全に配慮したコミュニケーションアプリと説明している。
マイニンテンドーは、新しいアカウントシステム「Nintendo Account」(ニンテンドーアカウント)をベースとしたもの。ニンテンドーアカウントは、すでにユーザーが使用しているfacebookアカウントやGoogleアカウント、Twitterアカウントでもログインが可能。メールアドレスとユーザー自身が設定したパスワードでもログインできる。既に保有しているニンテンドーネットワークIDもそのまま使用できる。
マイニンテンドーでは、任天堂の公式ホームページからWii Uや3DSのダウンロードソフトを購入することができるほか、ユーザーのプロフィールや購入状況、プレイ状況などに応じてユーザーごとにお知らせやプレゼントが届く。また新ポイントプログラムも立ち上げる。ゲームソフトを購入するだけではなく、ゲームを遊ぶことでもポイントが付与。ゲーム専用機だけではなく、スマートデバイスのアプリで遊んでもポイントが付与され、そのポイントはゲーム専用機とスマートデバイスでも使用できる。
ゲームを一緒に楽しむ遊び仲間の「フレンド関係」を作ることもでき、フレンド関係は安全性を重視し既に知っている人同士がお互いの承認を経て成立する仕組みとしている。また将来的にはキャラクターデータなどゲームのセーブデータをクラウド上に保存。ゲーム専用機やスマートデバイスのアプリでも活用できるようになるという。
任天堂では当初、2015年内に第1弾のアプリをリリースすると発表していたが「アプリの一層の品質向上とスマートデバイス事業全体の最適化」を理由に2016年3月に再設定。一方で、2017年3月までに5タイトル程度をリリースする予定には変更がないと説明している。
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