どんなにプロセッサが強力になり、メモリ容量が増え、通信速度が速くなっても、そして現在のICTサービスがどんなに複雑であっても、2進数に対するさまざまな論理演算の蓄積で実現されている。これは、デジタルコンピュータの誕生当初から全く変わっていない。
そんなICTの基礎である論理演算や、必要とされる基本な論理回路の動作を学ぶことのできる定規「DigiRule」が、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。
DigiRuleは、15cmと6インチの目盛りが刻まれた定規。表面には、小さなスイッチとLEDが実装されており、さまざまな2ビット論理演算を実行させたり、フリップフロップ回路と4ビットカウンタ回路の動作を実際に目で確認したりできる。
論理演算をする場合、まず2つの入力値を0か1に指定し、施す演算の種類を選ぶと適切な出力が得られる。選べる論理演算の種類は、NOT、OR、AND、XOR、NOR、NAND、XNORの7種類。フリップフロップ回路は、RS型、JK型、D型、T型の4種類。
定規の裏面には、各論理演算とフリップフロップ回路の出力結果の表がプリントされている。また、表面の15cmと6インチの各目盛りも2進数で記されているので、自然と2進数に馴染めそうだ。
Kickstarterでの支援受付は日本時間10月27日で終了。目標金額の4000オーストラリアドルの10倍弱に相当する、約3万8000オーストラリアドルもの資金を集めることに成功した。
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