「漢字使用率チェッカー」は、入力したテキストの中で、漢字が使用されている割合をチェックするツールだ。漢字の割合が適切になるよう本サービスを使ってチェックすることで、読者にとって読みやすい、漢字の使用率が適切な文章を作成できる。
使い方は簡単で、サイトの入力フォームにテキストを貼り付けて「漢字率を算出」ボタンをクリックするだけ。全体の文字数と漢字数、漢字率(%)と、それが適切か否かについてのメッセージが表示される。適正値から大幅にかけ離れているようなら、適正値に収まるように修正をかけていくことで、第三者の手を煩わせることもなく、自力で文章を改めることができるというわけだ。
適切な漢字の割合については諸説あるが、本サービスでは30%前後がもっとも読みやすく、20%以下を「締りがない文章」、40%以上が「硬い感じの文章」とする指針を採用している。漢字使用率とともに表示されるメッセージもこの表現を用いており、修正の必要があるか否かをすばやく把握するのに役立つ。
あくまで漢字の割合をチェックするだけのツールであり、具体的にどの箇所を言い換えたほうがよいといった提案をしてくれたり、実際に置換するなどの付加機能はないが、自分の文章が読みやすいかを客観的にチェックするツールとしては極めて有効だ。とくにこれまでまったく漢字の使用率を気にしたことがなく、また第三者からの指摘を受けたことがない人にとっては、思わぬ結果が出て驚かされることもあるはずだ。
使ってみてやや気になったのが、本サービスで算出される漢字使用率は「あらゆる文字に占める漢字の割合」とみなされていること。俗にいう漢字使用率は漢字・ひらがな・カタカナの3種類における漢字の割合を指していることが多いが、本サービスではアルファベットや数字なども全体の文字数に含めてカウントするため、これらが多く含まれていると漢字使用率が低く算出されてしまう。文中にアルファベットや数字が多く使われている場合は、こうした点を考慮して使用したほうがよさそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」