韓国のテクノロジ大手サムスンは、ハイエンドスマートフォン市場でAppleとの競争を優位に進めるため、次期主力スマートフォン「Galaxy S7」の発表を2016年1月に前倒しすると報じられている。
韓国のニュースサイトETnewsが「(スマートフォン)部品業界の多くの人」の話を引用した報道によると、サムスンは2015年9月末までにGalaxy S7の設計を終えており、現在は製造に入るために必要となる各種コンポーネントを確保している段階だという。
Galaxy S7のリリースが前倒しされるとすれば、消費者は新型の主力スマートフォンの選択肢を2016年の早い時期に得られる可能性がある。これはサムスンの戦略的な動きで、発表時期を変更し、2015年9月に発売された「iPhone 6s」の売り上げをGalaxy S7が侵食する可能性を高めたいと考えているようだ。両社は世界で特に人気の高いスマートフォンを手がけており、これまでスマートフォン市場のトップクラスで、互いを除いて競合相手は少なかった。
ただし、サムスンは苦境に陥っている。調査会社のTrendForceが先ごろ公開した報告書によると、サムスンの年間スマートフォン出荷台数は史上初めて前年比で減少する見込みだという。また2015年7月には、7四半期連続の減益となったことを報告した(ただし10月には、黒字に戻るとの見通しを発表している)。「Galaxy S6」は2015年3月に発表されたが、状況を好転させることに失敗したため、サムスンはGalaxy S7をできるだけ早期に、消費者が待ちきれなくなって「iPhone」を購入する前に彼らの手に届けることで、成功の可能性を最大限に高めたいと考えているだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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