UPDATE Snapchatがオリジナルコンテンツの製作について、心変わりしたようだ。
カリフォルニア州ベニスを拠点とするSnapchatは、同名の人気メッセージングアプリを手がける新興企業だ。SnapchatはDeadlineに対し、同社の「Snap Channel」を閉鎖することにしたと述べた。Snap Channelはオリジナルコンテンツを提供することで新規ユーザーを獲得するという同社の計画の一環として始まったプロジェクトであり、サービスの閉鎖とともに、同プロジェクトを支えるために最近になって同社に採用された著名人数名に加え、同チャネルの運営に携わった従業員約15人のうち多数が離職する予定だと、Deadlineが報じた。
Snapchatを去ることが報じられている人物には、Fox Broadcastingでコメディ制作担当共同責任者を務めた後、米国時間2015年3月にSnapchatに採用されたMarcus Wiley氏がいる。元CNNの国内政治記者のPeter Hamby氏、あるいはOnionの元社長Sean Mills氏が離職するかどうかは現時点で明らかになっていない。Mills氏は、Snapchatのオリジナルコンテンツ担当の新責任者として6月採用された。
米CNETはSnapchatの関係者にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
Snap Channelの閉鎖は、消えるメッセージを送信できるアプリにとどまらず、主要なメディアプロバイダーになることを目指したSnapchatの野心的な試みが挫折したということでもある。創業4年目の新興企業であるSnapchatは、2015年に入って「Discover」プラットフォームを発表して大きな賭けに出たが、オリジナルコンテンツの配信はその試みの一部をなしていた。DiscoverはCNN、ESPN、National Geographicなどの主要メディアから配信された記事やマルチメディアコンテンツを提供するプラットフォームだ。
Deadlineによると、Snap Channelは数週間前にDiscoverから削除されたが、12日に閉鎖が発表される前までは、Discoverで再開される予定になっていたという。
Snap Channelの閉鎖は、大小さまざまな企業が新たな顧客を獲得しようとオリジナルコンテンツを活用しようとする中、こうした企業が直面している課題を浮き彫りにしている。Microsoftは2014年7月、創設2年目の「Xbox Entertainment Studios」の閉鎖を発表し、オリジナルコンテンツの取り組みを断念した。Xbox Entertainment Studiosは、オリジナル映像配信をXboxゲーミングプラットフォーム向けに制作していた。またAppleも、独自のオリジナル映像コンテンツについて可能性を模索していると報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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