UPDATE Ev Williams氏は、かつて共にTwitterを創設した仲間であるJack Dorsey氏との不和を解消しつつある。
Dorsey氏は、Twitterの最高経営責任者(CEO)として第2回目の職務を果たすべく、同社に復帰することになった。その発表のわずか2日後、Williams氏は、大きな影響力があるものの不振続きの同ソーシャルネットワーク企業を率いる人物としてDorsey氏の指名は「最良の選択」だと語った。今回の指名によりDorsey氏は、TwitterとSquareのCEO職を兼務することが求められている。Squareは、Dorsey氏が7年前にTwitterを追放された後に起業したモバイル決済企業であり、Williams氏は当時、Dorsey氏の更迭に関わったとされている。
Williams氏は米国時間10月7日、Dorsey氏がTwitterのCEO職に復帰することについて、「われわれが誰かに兼務してもらうことを望むことについて、理想的だと言う人はいないだろう。だが、それでもなお、彼が最良の選択であるというわれわれの考えは変わらなかった」と述べた。Williams氏は、サンフランシスコで開催されたVanity Fair主催のNew Establishment Summit 2015でBloomberg TVのインタビューに応じてこのように発言した。
Williams氏によるDorsey氏の支持表明は、Dorsey氏がCEOに再任されたことを受けた5日のブログ投稿にも記されており、この2人の不和が修復されつつあることを示している。Williams氏はTwitterの取締役であり、同社最大の株主でもあることから、2人が密接に協力することが必要だ。
The New York TimesのNick Bilton記者が執筆し、2013年に出版された「Hatching Twitter(ツイッター創業物語)」によると、Williams氏は2008年にDorsey氏をCEO職から解任しようとクーデターを主導し、その後、自身がその役職を引き受けたという。一方のDorsey氏は、ファッションやヨガといった本職から外れた活動には熱心だったが、Twitterを率いる任務にはそこまで注力していなかったとBilton記者は記している。Twitterは、この本に関してコメントを拒否した。
Williams氏は7日、自身とDorsey氏との関係は良くなっていると述べた。
「ここ何年かの関係よりも良くなっている。われわれは、こうした過去を経て、再び一緒に取り組むことになった」(Williams氏)
この日のパネルディスカッションの後半でWilliams氏は、3億1600万人で停滞しているTwitterのユーザー数が増加することへの注目が度を越しているとも述べた。Twitterは売上高を伸ばすために優れた仕事をしてきたと同氏は述べたが、同サービスがより多くのユーザーを必要としていることも認めた。
Twitterは7月、売上高が5億200万ドルとの決算を発表し、4億8000万ドルというアナリスト予想を上回っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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