インターネットラジオ企業のPandoraが、チケットオンライン販売サービスのTicketflyを4億5000万ドルで買収することに合意した。4億5000万ドルの内訳は約半分が現金、残りは同社の株となっている。
Pandoraの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian McAndrews氏は米国時間10月7日、「Ticketflyを傘下に収め、音楽制作者とファンをつなぐ最も優れたマーケットプレイスとして、音楽好きの人たちを魅了するとともに、アーティストのチケット販売を促進していきたい」と声明で述べた。
この買収は、同社に大きな変革をもたらすものとなりそうだ。Pandoraは全く新しい事業に乗り出すことになり、これによりリスナーは同社のオンライン音楽サービスを通じたコンサートチケットの購入が可能になる。Pandoraは現在、音楽ストリーミングサービスのみを売り上げのよりどころとしており、楽曲使用料の負担がかさんで利益を出すのに苦労してきた。今回のTicketflyの買収は、Pandoraを音楽産業の中でも有望なライブイベントへと導くものとなるはずだ。Pollstarによると、北米でのコンサートチケットの売り上げは2014年と比べて22%の伸びを記録しており、同業界の市場規模は推計62億ドルに達している。
音楽ファンにとってのこの買収のメリットは、最も人気のあるオンラインリスニングツールであるPandoraで見つけたアーティストにさらに近づける点にある。
この買収は、ウェブにおける音楽サービスの先駆け的存在だった両社を結びつけるものでもある。Pandoraは、インターネット上では最も古い音楽ストリーミングサービスの1つであり、現在も聴取者数では最大で、2015年6月末時点のアクティブリスナー数は8000万人近くに達している。一方、規模ではライバルのTicketmasterに及ばないものの、Ticketflyはウェブでイベントのチケットを販売する事業を最初に始めた企業だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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