台湾HTCの日本法人であるHTC NIPPONは、10月1日に国内のSIMフリースマートフォン市場へ再び参入することを発表。その第1弾として、「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」の2機種を日本市場に投入すると明かした。
同日実施された製品発表会において、HTCの北アジア統括代表取締役であるジャック・トン氏は、国内初のAndroidスマートフォン「HT-03A」や、KDDIとパートナーシップを組んで「HTC J」「HTC J butterfly」シリーズを手掛けるなど、これまでの日本における活動を振り返り、その成果をアピールした。一方で、「現在グローバルにおいて、スマートフォン市場は大きく変化している」とも話す。世界中で、ファッショナブルかつ先端技術を持つ端末を、非常に手に入れやすい価格で提供してほしい、という消費者のニーズが高まっていると現在の市場動向を分析している。
その上で、「HTCは常にイノベーションと技術を追求している会社。技術力、デザイン、企画力、パートナー企業の協力などを通じ、世界中の消費者に素晴らしいSIMフリースマートフォンを提供できると信じている」と、新たに投入するSIMフリー端末に対する自信を述べた。なおHTCは、2007年にWindows Mobileを搭載した手帳サイズのSIMフリースマートフォン「HTC X7501」を日本市場に投入していることから、日本のSIMフリー市場への参入は事実上“再参入”となる。
続いて、HTC NIPPONの代表取締役社長である玉野浩氏が、新たに投入するSIMフリースマートフォンの特徴について説明した。今回同社が投入するのは「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」の2機種で、いずれもLTE(下り150Mbps)に対応するほか、Android 5.1をベースとした「Sense 7.0」を搭載している。
5.2インチのディスプレイを備えたHTC Desire EYEは、メインカメラ、インカメラともに1300万画素のカメラとLEDフラッシュを搭載するなど、カメラに注力したモデル。セルフィ(自撮り)がより鮮やかに撮影できるのはもちろん、メインカメラとインカメラで同時に写真を撮影して1枚の写真に仕上げる「スプリットキャプチャ」や、撮影中にインカメラで撮影している人物が自動的に切り取られ、メインカメラで撮影した風景と合成できる「クロップミーイン」など、前後のカメラを同時に用いた撮影機能が充実しているのが大きな特徴だ。
カメラ以外にも、従来機種で好評となっている、本体正面左右にスピーカーを搭載した「BoomSound」や、3つのマイクを搭載して通話時のノイズを抑える機能、そして「日本市場では重要」(玉野氏)だというIPX7/IP5Xの防水・防塵性能を備えているとのこと。CPUにもクアルコムのSnapdragon 801(MSM8974)を採用するなど、比較的高い性能を誇っている。
HTC Desire 626は、「ファッショナブルなデザインの中に必要な機能を備えたモデル」だと玉野氏は話しており、ツートンカラーを採用するほか、サイドにマット調の仕上げがなされ、ホールド感が高められているなどデザイン面での工夫が凝らされている。
一方で、指が届きやすいサイズ感で、かつ求めやすい価格帯を実現するため5インチのディスプレイを採用。カメラもメインカメラは1300万画素だが、インカメラは500万画素となっている。またCPUもミドルクラス向けのSnapdragon 410(MSM8916)を採用するなど、コストを抑えつつ使いやすさを重視したモデルとなるようだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス