UPDATE 以前はGoogleとHTCに勤務していた幹部らが運営するNextbitは米国時間9月1日、同社初のスマートフォン「Robin」をクラウドソーシングのKickstarterプロジェクトとしてリリースした。同社は、少なくとも50万ドル分の製品を販売することを目的に、30日間のキャンペーンを展開する予定だ。
早期参加者は299ドルで、その他のKickstarter参加者は349ドルでRobinを手に入れることができる。ただし、このスマートフォンは2016年1月まで発売されず、その時点での小売価格は399ドルになる予定だ。
普通なら、最新のスペックを詰め込んだスーパースマートフォンを提供すると謳う新興企業は無視されがちだ。しかし、Nextbitの出自を考えれば、この知名度の低い会社について、少なくとも偏見は持たない方がいい。Nextbitの最高経営責任者(CEO)を務めるTom Moss氏と最高技術責任者(CTO)を務めるMike Chan氏はいずれもGoogleで同社の初期の「Android」プロジェクトに携わった経験を持つ。一方、最高製品責任者(CPO)のScott Croyle氏は、高い評価を受けた「One M7」「One M8」スマートフォンを発表したHTCのチームを率いた人物である。
Robinの目玉機能はそのストレージである。Robinの内蔵ストレージは32Gバイトだが、追加リソースとしてクラウドを利用する能力を考慮に入れれば、合計100Gものストレージが利用可能ということになる。
ユーザーが最初の32Gバイトを使い切った時点で、Nextbitはその威力を発揮する。Nextbitは領域を節約するために、ユーザーがしばらくアクセスしていないアプリや写真などのファイルをクラウドに転送する。つまりそれらのファイルは、ユーザーが所有する端末の中ではなく、インターネットを介してアクセスするコンピュータに格納される。オフロードされたアプリのアイコンはスマートフォンに残るが、端末以外の場所に格納されていることを示して「シャドウアイコン」としてグレー表示される。
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