新会社のSupershipでは、プラットフォーム「Syn.」を展開するビットセラー、「nanapi」や「アンサー」などのサービスを運営するnanapi、広告配信事業を手がけるスケールアウトの持つ、それぞれの強みやデータを融合。Syn.allianceのデータを連携した大規模なDMP(データマネジメントプラットフォーム)を構築するほか、コミュニティアプリ「アンサー」において会話の内容に適したアライアンスコンテンツを表示して送客するといった施策を進める。
気になるのはSupershipという会社名だが、名付け親は森岡氏だという。Superには「最高の」「力強い」、shipには「らしさ」「届ける」という意味が込められているそうだ。「1度聞くと忘れない、ずっと残り続ける企業にしたいと思って名付けた。業界的には『SS』と呼ばれたい(笑)。一見ダサいかもしれないが、名前に恥じないサービスを作っていきたい」(森岡氏)。
Supershipの代表取締役には、Syn.構想の発起人である森岡氏と、mediba元代表取締役社長の大朝毅氏の2人が就き、nanapi代表取締役の古川健介氏や、スケールアウト代表取締役Co-CEOの山崎大輔氏は取締役となる。「それぞれが1人でも戦えるメンバーが集まって同じ志で事業展開する。中々できそうでできないこと。タイミングなどが全てうまくハマってパワーを持った」(森岡氏)。
合併後も、現在各社がそれぞれ提供するサービスは引き続き利用できる。また、ユーザー側からすぐに目に見える変化はないが、nanapiのサービスにスケールアウトの広告ソリューションを導入するなど、「裏側での連携は進んでいる」(森岡氏)という。新会社での今後のサービス展開については別途アナウンスするとした。
Supershipは、KDDIグループのSyn.ホールディングスの子会社という位置付けだが、同日にはSyn.ホールディングスが、スマートフォン動画広告プラットフォームを展開するアップベイダーと、スマートフォン向け販促プラットフォーム「Flipdesk」を提供するSocketを連結子会社化したことも発表された。両社の持つ広告事業の資産と、Supershipを始めとする子会社との連携によって、新たな広告配信サービスを提供するとしている。
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