NHN PlayArtの子会社で、データセンター事業「データホテル」などを展開するテコラスは9月25日、中国向けの越境ECサービスを10月1日に開始することを発表した。アリババグループのショッピングモール「Tmall Global(天猫国際)」への出品、出店、運営を代行する。
テコラスの越境ECサービスでは、Tmall Globalへの出品代行が初期費用、月額費用ともに無料なほか、同社が出品商品をすべて買い取って販売するため、EC事業者は在庫リスクを一切負うことなく中国向けに商品を販売できるとしている。なお、当初は健康食品と化粧品に限定される。
中国内で韓国商品の流通チャンネルを持つEC事業者のACCOMMATE(エイコンメイト)が同じNHNグループであり、アリババと良好な関係を持っていることから、同社のノウハウや知見をもとに、新規・既存店舗の運営も支援する。
出品にあたりEC事業者は事前に無料診断を受けることができる。中国ECモールでのニーズを調査し、すでに流通している同種商品の動向を見ながら、その商品自体の供給力や権利関係も加味して総合的に判定してもらうことが可能。これにより、出品したものの全く売れなかったといった事態を避けやすいとしている。
経済産業省によれば、2014年度の中国国内における日本からの商品購入額は6064億円で、2018年には1.3兆円に達する見込み。また、日本でのEC市場の伸び率が約1.4倍であるのに対し、中国は約2.3倍になるとも推測されている。「Tmall」は中国ECのBtoC市場で6割近いシェアを占め、2014年11月11日の「独身の日」には1日で約1兆670億円を売り上げている。
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