配車サービスのUberが、中国で大掛かりな拡張計画を立てている。同社は、新たに導入する相乗りサービスの試験地として中国を選んだ。
サンフランシスコを拠点とするUberは米国時間9月22日、「UberCommute」のリリースを発表した。UberCommuteは、遠距離通勤のドライバーと同じ方向を目指す乗客とを結びつけ、移動にかかるコストを分担するサービスだ。まずは中国の成都で提供開始する予定だが、Uberは最終的に同サービスを世界中で展開する計画だ。
Uberはブログ記事で、「ユーザーは、(アプリの)ボタンを押せば数分で車に乗せてもらうことができ、自分で運転しなくて済むことが増えそうだ」と述べた。「30人それぞれの車を使う代わりに、1台の車両で30人分の役に立てる」(Uberのブログ記事)
Uberが米国以外で提供開始する初の大型サービスとなるUberCommuteは、テクノロジ業界で中国の影響力が強まりつつある現状を浮き彫りにしている。中国は、13億5000万人という膨大な人口と中産階級の拡大により、企業にとって収益性の高い市場となっている。
Uberは中国での事業を重視しているが、その前に立ちはだかるのは中国の規制当局の存在だ。中国当局者は、Uberが無免許営業(つまり、違法営業)かどうかを調査するため、広州と成都にある同社事業所を繰り返し訪れている。
新サービスは、同国の配車サービス市場で圧倒的なシェアを誇ると言われるDidi Kuaidiと戦うための武器でもある。Didi Kuaidiは先週、Lyftとの提携を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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