Appleの「App Store」で、多数のアプリがマルウェアに感染していることが判明した。この問題について、Sinaが報じたところによると、米国時間9月22日、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントPhil Schiller氏は、今後はこのような事態が起きないように対策を講じると述べたという。
アプリの感染源は、「Xcode」に偽装した「XcodeGhost」と呼ばれるプログラムだった。Xcodeは、「iOS」と「Mac」向けのプログラムを作成するために、開発者が使用するプラットフォームだ。中国の開発者は、米国にあるAppleのサーバから正式にXcodeを入手しようとするとダウンロードに時間がかかるため、Xcodeを中国国内のサイトからダウンロードすることが多い。中国の複数のサイトに置かれている正規版の中にXcodeの偽物が紛れ込んでいて、多くのプログラマが偽物とは知らずにダウンロードしてしまったということだ。
「米国では、ダウンロードにかかる時間はわずか25分だ」と、Schiller氏はSinaに語り、中国でXcodeを入手するには「その3倍もかかることがある」と認めた。さらに同氏はSinaに対し、この問題の拡大を抑えるため、Appleは中国の開発者向けに、Xcodeを国内でダウンロードできる正式な提供源を設けると語った。
Schiller氏はさらに、Apple側で感染したことを把握している25のアプリのリストを、同社がまもなく公開すると付け加えた。もっとも、同氏によれば、このマルウェアは比較的害のないもので、感染したアプリをダウンロードしたユーザーから何らかの情報を盗んでいるという証拠はないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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