Facebookが、ニュースフィードに360度動画を投稿できるようになったことを明らかにした。ユーザーはスマートフォンやコンピュータ上の画面をスクロールして、物体または場所を全方向から見ることができるようになる。
そのような動画の第1弾として米国時間9月23日に公開されたものの1つに、今後公開予定の映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(Star Wars: The Force Awakens)』から提供された一場面がある。この動画では、砂漠を横断する乗り物の座席からの眺めを見られる。スマートフォン上のユーザーは、指を画面上で左右に動かすことによって、周囲を見渡すことができる。コンピュータでは、動画上のカーソルをドラッグするだけだ。
今回の動きは、Facebookにとって重要な一歩だ。同社は仮想現実こそが、コンテンツの制作と視聴方法に変化をもたらし得る、ハイテク業界における次なる急進的変革と市塚、準備を進めている。
その中心となるのは、Facebookが2014年に20億ドルで買収した新興企業Oculus VRである。Oculusが開発する仮想現実ゴーグルを装着すると、コンピュータが作り上げた世界の中に飛び込み、周りを見渡したり探索したりすることができる。
Facebookは、360度動画によって、これまでは不可能だったような友人とのオンライン共有体験が可能になるとした。
「将来的には、フランスの小さな村やブラジルのフェスティバルを訪れた友人の360度動画を視聴し、あたかもそこにいるかのように周りを見渡したり探索したりできるようになるのを想像してほしい」と、Facebookの動画プロジェクトのエンジニアリング担当ディレクターを務めるMaher Saba氏はニュースリリースに記した。
Facebookは今回の発表の一環として、複数の有名人やブランドと提携した。Mountain Dewがスポンサーを務めるある動画では、Dale Earnhardt, Jr.氏が運転する車でブリストル・モーター・スピードウェイを走行する体験が可能だ。
コンピュータまたは「Android」搭載スマートフォンから同サイトを訪問するFacebookユーザーは、「まもなく」360度動画の視聴が可能になる。「iPhone」ユーザーはもう少し待つ必要があるが、「数カ月のうちに」対応する予定だと、同社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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