モイは9月16日、ライブ動画配信サービス「TwitCasting(ツイキャス)」で、ゲーム実況配信のサポートを強化すると発表した。10月中旬にも「ゲームch」を新設し、動画配信用ソフトなど外部ツールを使った配信に対応させる予定。ユーザーはツイキャスにアクセスせずに、ライブ動画を配信したり、通知を受けたりできるようになる。
ツイキャス側で発行するURLを外部ツールに入力することで、双方を連携させる仕組み。ライト層をターゲットとしており、主にPCからの配信を想定しているそうだ。
モイによれば、ツイキャス全体のゲーム実況配信者数は「発展途上」であり、上位配信者の同時閲覧者数は平均1000人を超える程度。しかし、ゲームとライブ配信の相性がよいことから、この領域の強化を決めたという。現在は、ゲーム実況配信をしながらコラボ機能で交流する「ゲームコラボ配信」が流行っているとのこと。モイはゲーム領域の強化により、ツイキャスでの新たな文化の形成と、ユーザーの増加を見込んでいる。
ゲームソフトは著作権で保護されている。モイは、ゲームメーカー各社に対して今回の取り組みについて説明しているそうだが、ゲームの動画を配信する際には、ゲームメーカー各社の公式サイトなどで動画配信に関する規約を確認すべきだろう。
◇ゲームの配信や著作権について
特集:ゲーム実況への道~ゲームプレイは遊ぶから見せるへ~
モイは同日、ツイキャスの累計配信回数が「2億回」を超えたことも発表した。2010年2月のサービス開始後、4年で1億回を達成。その後大きく成長し、2億回は1年で達成したという。
登録ユーザー数は4月に1000万件を超えた。全体の8割が国内ユーザーで、視聴者が声に癒やしを求める「イケボ(イケメンボイス)」、メイクやヘアメイクの様子を配信する「メイクキャス」、主婦が中心となって配信する「ママキャス」など、コミュニティ内で独自の文化が形成されているという。
同社は現在、海外展開にも注力している。モイ代表取締役の赤松洋介氏は、「海外では、国内とは違ってまだまだ挑戦者。アジア圏では台湾、韓国、フィリピンのユーザーも多いが、海外全体では米国やブラジルのユーザーがほとんどだ。各国に合わせた文化を取り入れ、サービスを形成していきたい」と展望を語った。
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