オンライン決済システムを提供するStripeは米国時間9月14日、モバイル決済用ボタンを組み込んでアプリ内購入を利用しやすくするAPI「Relay」を発表した。
初回リリースのパートナーには、Twitterも名を連ねている。
Relayの狙いは、ユーザーが製品に出会う場所、つまりモバイルアプリ内ですぐに購入プロセスを開始できるようにすることだ。販売業者は、自社の製品情報をStripeに提供して、Relayを組み込んだすべてのソーシャルプラットフォームやアプリ上で製品を販売できるようになる。
たとえば、TwitterでRelayを使用すると、販売業者はTwitterでリンクをツイートして、その隣に購入ボタンを表示できる。ユーザーがそのボタンをクリックすると、モバイルサイトにリダイレクトされるのではなく、Twitterアプリの中にとどまったまますべての購入プロセスを実行できる。
Stripeのデータによれば、モバイルデバイスはショッピングサイトの閲覧トラフィックの60%を占めているにもかかわらず、販売シェアは15%に過ぎないという。
Stripeは、Relayを発表するブログ投稿で次のように述べている。「スマートフォンでショッピングカートへのリンクが表示されたら、誰もがたいていそこでやめてしまう。これは驚くようなことではない。ほとんどのモバイルショッピングサイトは、その前身であるデスクトップ向けサイトと基本的に同じであり、それは、全く異なるものが要求されるメディアであるにもかかわらずだ」
購入ボタン自体は新しいコンセプトではなく、Relayが購入ボタンの設置に取り組んだのも今回が初めてではない。だが、同社によれば、これまでの購入ボタンは「販売業者が自社製品をプログラム的に利用できないようにしていることが多いため、設置するのが難しかった」という。
Relayが成功するかどうかは、ソーシャルサイトとの提携にかかっている。できる限り多くの消費者に購入ボタンを利用してもらいたいと考える販売業者にRelayをアピールするには、PinterestやFacebookなどと提携することが欠かせない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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