Matt氏:Googleフォトとの違いは何かというと、まずわれわれのサービスはカメラが好きな人向けのサービスだということです。Google フォトは画像を圧縮(容量無制限の場合)してしまいますが、Eyefiクラウドでは、すべてオリジナル写真で管理できます。
もし、カメラをなくしてしまったら、オリジナルの写真も一緒になくなってしまうわけです。Eyefiクラウドではそういったことがありません。オリジナル写真をクラウドまで担保するというのが大きな違いです。
次に、Eyefiクラウドでは、カメラから写真を取り出すことまでできますが、Google フォトではユーザーが行う必要があります。どのカメラで、どの絞りで撮影したものか、といったExifを活用した表示・管理ができるのもGoogle フォトとの違いです。
Matt氏:まず、ポジティブに捉えましたし、よくできていると感じました。なぜならば、カメラで写真を撮るユーザーをターゲットにしていないように見えたからです。スマートフォンで撮った写真をソーシャルに共有させたい、といった方向を向いていたので、われわれが目指しているカメラ好きのためのサービスとは異なるように見えました。ですから、Google フォトとEyefiクラウドは棲み分けが明確であるともいえます。
写真のすそ野を広げるという意味でも歓迎したいサービスです。
田中氏:今まで、ライト層でも使えるような機能を考える、あるいは用意する必要性があったわけですが、ハイエンドなユーザー層にターゲットが絞り込めるようになったおかげで、吹っ切ることができました。Google フォトがメインストリームをとってくれたおかげだと思っています。
Matt氏:2台以上のカメラで撮影するようなユーザーにはEyefiクラウドが向いていますし、また、ベストなソリューションでありたいと思っています。
田中氏:われわれのお客様というのは、レンズ交換式のカメラを使って1日2000枚も撮る時がある人です。そういうユーザーには、「圧縮された画像がクラウドにアップロードされます。無料ですよ」と言っても響かない。
われわれのお客様というのは、基本的にオリジナルで保存したい。そしてそれに価値を見出し、お金を払ってくれる。Googleがやっているのは、写真の中身を見て広告を打つということです。われわれは対価をいただいて、サービスを提供するビジネスモデルなのです。
Matt氏:まず、EyefiカードはPCに直接写真を送ることができますが、それは絶対に必要な機能だと考えています。なぜかというと、インターネットに写真をアップロードしたくないという人が一定数いるからです。
田中氏:われわれが提供しようとしているのは、「カメラからの転送の自動化」「写真整理の自動化」「保存場所の提供(容量無制限)」。さらには、シェア機能を使った共有です。自動化を含め、操作に不慣れであってもきちんと使えるというところを目指しています。
Matt氏:また、クラウドが便利だと理解していても、自宅のハードディスクにオリジナルを保存するという実態があります。ですから、それに対応するオプションを必ず提供するというのがわれわれの方向性です。
Matt氏:NASについては、ユーザーの要望も高く、対応を予定しています。
田中氏:それが正しい形だと思います。PCの起動に関わらず、クラウド上のデータが自動でダウンロードできるというのは、写真を仕事に使っているユーザーにとっても必要なことだと思います。
Matt氏:実は、われわれのプラットフォームは、NASへの対応を簡単に行えるように設計されています。今回の来日でNASに関する話を決めたいと思っています。
田中氏:具体的な話はできませんが、Eyefiカードの従来モデル(Eyefi Pro X2)では、バッファローのNAS「リンクステーション」との連動機能(Eye-Fi連動機能)という実績がありますので、引き続きそういった可能性も考慮したいと考えています。
Matt氏:まず、写真を全部アップロードするわけですから、当然その中にはミスショットも含まれます。そこで、ミスショットを取り除くような機能を想定しています。 また、親となるアカウントと子となるアカウントで写真をシェアしあうようなファミリーアカウント的な概念を取り込む予定です。
さらに、Eyefi コミュニティといったものも想定しています。これは、同じカメラで撮影した人達や同じ設定で撮った人達が繋がるような「場」になる予定です。「場」を作り、そこに写真を投稿するといった使い方になります。
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