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現実世界でポケモンゲット--位置情報スマホゲームを「Ingress」のNianticらと開発

佐藤和也 (編集部)2015年09月10日 19時14分
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 ポケモンは9月10日、同社が展開する「ポケットモンスター」シリーズのスマートフォン向けの新プロジェクトとなる「Pokemon GO」を発表。位置情報を活用したスマホゲームで、プロジェクトには「Ingress」のNianticと任天堂が参加することもあわせて発表した。

 Pokemon GOは位置情報そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり交換したり、はたまたバトルをするといった体験ができるゲーム。プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーとの交流を楽しむことができるという。対応OSはAndroidとiOSで、サービス開始は2016年を予定し、日本はもとより世界に向けて配信予定。ビジネスモデルは基本プレイ無料のゲーム内アイテム課金があるという。

 またスマホの画面を見なくてもPokemon GOを遊ぶことができるデバイスとしてPokemon GO Plusを新たに開発。Bluetoothによってスマホと接続し、近くにポケモンがいるなどの情報をランプや振動で通知する。またボタンを押すことによってポケモンを捕まえるといった操作もできるようになっている。時計のように腕に付けたり、バッチのように胸に付けたりと、身につけられるシンプルなデバイスとなっている。

  • 開発中の「Pokemon GO」と、デバイス「Pokemon GO Plus」

  • Pokemon GO PlusはBluetoothによってスマホと接続する

  • 腕時計のように身につけることもできる

 ゲームの開発は、Googleの社内スタートアップから立ち上がり、現在は独立して活動しているNianticが担当。さらにポケットモンスターシリーズの開発会社であるゲームフリークの増田純一氏が世界観の構築やゲームデザイン、音楽面で開発に参加。そしてPokemon GO Plusの開発と製造協力として任天堂もプロジェクトに加わっている。またこの先もさまざまなパートナーとともに進めていくプロジェクトとしている。

故・岩田聡氏と取り組んだ「これまでにない遊び」。Nianticのジョン・ハンケ氏も登壇

 この日都内でプロジェクトの発表会を開催。ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏は冒頭、このプロジェクトは約2年前から、任天堂の社長を務めた故・岩田聡氏とともに「これまでにない遊び」をテーマとして取り組んできたことを明かし、その思いから同社としては珍しく大がかりな発表会を催したと明かした。

左から、ゲームフリーク ディレクターの増田順一氏、ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏、Niantic CEOのJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏、任天堂代表取締役専務の宮本茂氏
左から、ゲームフリーク ディレクターの増田順一氏、ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏、Niantic CEOのJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏、任天堂代表取締役専務の宮本茂氏

 そもそものきっかけとしては、石原氏がポケモンの展開について構想を練っているなか、紹介されて始めたIngressに夢中になった。そのなかでポケモンと共通する哲学があると感じ、ポケモンの新しい世界が構築できると思ったという。

  • ポケモンシリーズは、現実の地図をイメージ出る場所が舞台となっており、ゲームと現実世界がリンクしているという

 NianticのCEOを務めるJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏も登壇。人々が友人や家族と一緒に楽しみながら現実世界を探索する、周辺地域についてもっと知識を深めることができればとNianticを立ち上げIngressを開発したと説明。

 ゲームを通じた現実世界での交流や体験を一歩進める形で、ポケモンとIngressの長所を融合させ、今までポケモンがもたらしてきた体験を現実世界に持ち出すことをテーマとしているという。「初めてポケモンが現実世界を歩き回ることになる。世界中のあらゆる場所でポケモンを捕まえることができる。私ももっと探検したく待ちきれない。開発に興奮している」という。

  • 世界規模での人気作となっているポケットモンスターシリーズは2016年で20周年を迎える

 増田氏も登壇し、ポケモンが持つ新しい可能性を導きだせるよう、これまでのポケモンの常識を取り払い、全力で取り組むと意気込みを語った。また、この次に控えているポケモンシリーズの完全新作と関係をもたせることも考えているとしている。

  • 宮本氏は胸に、石原氏は腕にPokemon GO Plusを身につけていた

 Pokemon GO Plusの開発の経緯について、石原氏はスマホ画面を見続けていてまわりを見ていない人が多いと指摘。世代を問わず遊ばれることを目標とするならば、より外を見てもらうよう、スマホ画面を見続けなくても遊べる仕組みが必要だと考え、任天堂とともに開発したという。「デバイスとしてはシンプルで、なりきり感を味わえるもの」(石原氏)

 登壇した任天堂代表取締役専務の宮本茂氏は、公開されたプロモーション映像でPokemon GO Plusを身につけた子どもと、スマホでポケモンを探す親の光景を、このプロジェクトの理想的な姿と語った。そして「さまざまなゲームデバイスを開発してきたが、ゲーム人口をいかにして拡大するかが任天堂のミッション。Pokemon GOとPokemon GO Plusは、ミッションをさらに現実としていくものしていく大事な一歩」と述べた。

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