DMMやレアジョブに勝つ--英語学習の米EnglishCentral、圧倒的自信で日本市場に攻勢

井指啓吾 (編集部)2015年09月10日 08時10分
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 米国の英語学習サービス「EnglishCentral(EC)」は9月4日、日本のオンライン英会話サービス「ラングリッチ」を株式交換により子会社化した。音声認識技術を強みとする既存の自主学習機能にラングリッチのSkypeレッスンを統合し、サービス内容の範囲を広げた。統合したプロダクトをまずは日本市場で磨き、その後世界に展開したい考えだ。

 ECは2009年9月、日本法人を設立し、世界に先駆けて国内でベータサービスを開始。2011年1月の正式サービス開始後、プレミアムサービス(有料会員)の提供を始めた。現在、世界での登録会員数は200万件で、うち有料会員が10万件。日本のほか、中国やブラジル、トルコなどからの利用が多いという。

 今後の戦略やオンライン英語学習サービス市場のトレンドについて、EnglishCentralの創設者でCEOのアラン・シュワルツ氏、同日本法人の代表取締役社長である松村弘典氏に聞いた。


EnglishCentralの創設者でCEOのアラン・シュワルツ氏(右)、同日本法人の代表取締役社長である松村弘典氏

--統合したラングリッチの魅力は。

松村氏:やはり講師の質。実際に現地(フィリピン)に行ったが、講師へのトレーニングが行き届いていた。

シュワルツ氏:ECはこれまで、英語を話すとフィードバックがもらえるような音声認識技術、英語を学ぶための優れた1万本以上の動画コンテンツなどを強みに運営してきた。ユーザーは、ビデオを見て、単語を覚えて、音声認識を使って話してフィードバックが受けられる。しかし、本当に英語で会話をするためには、それでは足りない。質の高い、オンラインで英語を指導できる講師が必要だった。

 その2つを組み合わせて、きれいに統合することを考えた時に、パートナーシップではダメだし、コントロールが効かない、散り散りばらばらの講師陣でもダメ。だから、100%コントロールできる、モチベーションの高い講師陣のいる組織と一緒になる戦略だった。松村が言ったように、ラングリッチは、クオリティ重視の評判のよい先生が集まっている。


ラングリッチの講師がいるフィリピン・セブの拠点

ラングリッチのレッスン画面

--事業を統合して、具体的に何がかわるのか。

松村氏:ECの自主学習では、ユーザーが興味のあるものに動画コンテンツを絞っている。数多くのさまざまな動画の中から、「これは日本人であれば興味があるテーマに違いない」「これはテニスが好きな人は面白いと感じるに違いない」というものを厳選して追加してきた。

 そうして見た動画で英語の勉強をしていたら、ユーザーは、自分が興味を持ったその話題を誰かと話したくなるはず。だから今後、ラングリッチの講師は、各ユーザーが視聴した動画コンテンツに関する質問をして、英語で会話ができるようになる。

 ECはスマートフォンでもPCでも学習できるマルチプラットフォームだ。自分の空いた時間で、モチベーション高く自習ができる。しかもその後に、自習に継続した形(動画コンテンツの話題)で話す練習ができる。それはもちろん楽しいだろうし、これを繰り返したときに、「成績が上がらないわけがない」というほど、僕らはしっかりとした言語学の教授法を詰め込んでいる。これで英語力が上がらないわけがない。100%の自信がある。ユーザーの英語力向上に100%コミットする。絶対に伸ばす。

--かなりの自信を感じるが。

松村氏:不思議な話で、「英語を勉強する」というニーズは世界中にある。どうやれば、英語を効率良く教えることができ、学べるかは世界中で話し合われている。

 ところが日本の英語業界は、なかなかそこに飛び込んでいかない。日本人には独自のやり方があるという幻想がある。その反面、我々は世界中の言語習得のプロフェッショナルにアドバイスを受けて、自主学習のプラットフォームを組み上げてきた。彼らがほしいと思うものを、僕らが持っている技術で実現してきた。

シュワルツ氏:ECは言語の会社ではなくて、技術の会社。もともとは音声認識技術を開発していた。技術によって、これまでできなかった言語学習のかたちを実現しようと思っている。

松村氏:技術については負けない自信があるし、学習に関しては、言語習得のプロフェッショナルが絶対に間違っていないと信じている。

--ラングリッチのサービス名はなくなるのか。また、今後の日本市場での目標は。

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