勤務時間が8時間だと仮定して、その8時間すべての時間、常に集中して仕事をし続けることは、普通の人間には不可能だ。疲れてくれば、当然、パフォーマンスは落ちる。判断力が鈍ってミスが起こったりする。最高のパフォーマンスを出せるのは、1日の内でせいぜい2時間。だとしたら、その2時間のパフォーマンスを最大限にするのが最善だ。
実のところ、タイトルの「2時間しか」という言い方には語弊がある。著者は、「2時間しか」働かないと言っているわけではない。身体が疲れないでいられる時間、心のエネルギーが枯渇しない時間は、1日2時間程度であるため、その2時間を最高のものにしようと言っているのだ。例えば、重要な決断が必要な会議の前に、身も心も疲れてしまうような、別の重要なことをやらないようにしたり、1時間後の状態を見越して、食べ物や飲み物を選ぶようにしたりと、予定に合わせた1日の最適な過ごし方についてアドバイスしているのだ。
忙しくて、ただ怒濤のように押し寄せてくる仕事を片付け、空っぽになるまで疲弊する。そんな毎日を送ってしまっている人には、特にお勧めだ。「なぜ、想像以上に疲れるのか」「なぜ、がんばっても効率が上がらないのか」、その答えが見つかるだろう。
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