夏のあいだに盛んに行われるスポーツは水泳。それも、海や湖のようなオープンウォーターが舞台になる遠泳やトライアスロンは夏の風物詩だ。見ている方は楽なものだが、泳ぐ人たちは大変。ジグザグ泳ぎになると、タイムが遅くなるうえ体力も消耗するから、無駄なく泳ぎたい。しかし、プールと違ってコースロープなど張られていないし、底に線は描かれていないし、天井の梁もないので、まっすぐ進むのは意外と難しい。
そんな悩みを抱えるスイマーに、良いツールを紹介しよう。クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の水泳用ゴーグル「OnCourse Goggles」だ。本来の進行方向から外れ出すと、左右のアイピース内にそれぞれ取り付けられたLEDが泳ぐべき方向を光の色で示してくれるので、目標まで直線的に泳ぐことができる。
使い方は簡単。OnCourse Gogglesを装着し、水上のブイ、遠方の建物や木など進むべき方向の目標物をまっすぐ見つめ、ボタンを押すと進行方向が設定される。この状態で泳ぐと、LEDの色が進む方向に応じて緑、黄、赤に変わる。
左右両方のLEDが緑だとまっすぐ進んでいて、それ以外だと左右どちらかに曲がっているとわかる。これに応じて、泳ぎを修正するわけだ。潮の流れや横風の影響も補正されるという。途中で泳ぐ方向を変えるコース設定の場合は、最初に目標として設定したブイなどに到達した時点で次の目標を設定すればよい。
進行方向は、ゴーグル内に搭載された電子コンパスに加速度センサからの情報を組み合わせて検出する。GPSは使わず、GPS対応スマートフォンなどの外部デバイスも必要なく、OnCourse Goggles単体で機能するから手間がかからない。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月19日まで。目標金額の6万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間8月19日11時)で約2000ドルの資金を集めている。
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