QVC親会社、ショッピングサイトのZulilyを24億ドルで買収へ

Paula Vasan (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年08月18日 12時11分

 テレビショッピングネットワークのQVCを所有するLiberty Interactive Corporationは米国時間8月17日、ショッピングサイトのZulilyを約24億ドルで買収すると発表した。「強力なデジタルコマース組織」を作り出すことが狙いだという。

 インターネットに詳しい母親をターゲットとするZulilyは2010年にサービスを開始し、わずか数日間の期間限定フラッシュセールを通して、ハイエンドのベビー用品や玩具、衣類を販売してきた。2013年11月には、株式上場を果たしている。

 規制当局への提出書類によると、Zulilyの2014年末時点でのアクティブメンバー数は490万人で、同社は創業5年で年間純売上高10億ドルを突破した数少ない小売業者の1つだという。2012年の年間売上高は3億3100万ドルだったが、2014年には12億ドルまで拡大した。

 しかし、好調な売り上げにもかかわらず、Zulilyの成長は若干鈍化しており、株価は2014年2月より下落を続けている。QVCと合併することで、Zulilyはリソースとグローバルスケールを手に入れることができる。QVCも重要な市場であるミレニアル世代に取り入りやすくなる。

 Zulilyは、元Blue Nile幹部のDarrell Cavens氏とMark Vadon氏によって創設され、Rue La La、One Kings Lane、Giltなどのフラッシュセールスサイトと直接競合している。Alibabaは2015年5月、Zulilyの株式の約10%(約1億5000万ドル相当)を取得したことを示す規制当局への提出書類を公開した。豊富な財力を持つAlibabaからの資金提供により、Zulilyは勢いを得た。

 Libertyによると、同社はZulily株1株につき18.75ドルを支払う予定だという。QVCは、過去のデータとリアルタイムデータを使って数百万人の顧客向けに製品をカスタマイズするZulilyのテクノロジを利用する、とLibertyは述べた。QVCはZulilyのデジタルコンテンツ作成システムも利用する。ZulilyはQVCの動画に関する専門知識や顧客財務システムを取り入れて、ショッピング体験を向上させる。

 発表資料によると、両社の取締役会は今回の買収を了承済みで、買収手続きは、規制当局の承認などの条件にもよるが、2015年第4四半期に完了する見通しだという。


Zulilyは拠点をシアトルのままにする予定だ。
提供:Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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