Merchant Customer Exchange(MCX)が開発を進めるモバイル決済プラットフォーム「CurrentC」のパブリックベータ版が数週間のうちにオハイオ州コロンバスで提供開始される予定だ。だが、米国全域でのサービス提供は2016年にずれ込む可能性があるという。MCXの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Mooney氏が、米国時間8月12日に公開されたRe/codeとのインタビューで明かした。3年前からこのモバイル決済プラットフォームの開発に取り組んでいるMCXは当初、2015年に米国全域で同サービスを提供開始する計画だった。
Mooney氏は遅延の理由について、同製品を「適切な」状態で提供するためと記事では述べているが、この遅延は、Apple、サムスンやGoogleなどの競合にとってはチャンスとなる可能性がある。
それでもMCXは、モバイル決済市場において大きな勢力を持つ可能性を秘めていると広く考えられている。同社は、Walmart、Target、Kohl's、Best Buyなど、世界最大規模を誇る小売業者の支持を得ている。第3者に独自にモバイル決済取引を処理させることを快しとしない各社は2014年、MCXの名の下に結集し、CurrentCを全米の11万以上の店舗で提供開始すると発表した。これらの小売業者の年間取引額は、合計で1兆ドルを超える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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