「Windows 10」の一部機能が「Windows RT」でも利用可能に--9月より

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年08月11日 10時25分

 「Windows RT」を搭載したARMベースのデバイスを購入したユーザーは、「Windows 10」に移行するという選択肢がないと分かっているはずだ。

 しかし今、Windows RTのアップデートに関して、少しではあるが詳細が明らかになった。MicrosoftはWindows 10の機能の一部を近く提供するという。

 最近更新されたMicrosoftの「Windows 10 Q&A」によると、Windows RT向けのこのアップデートは2015年9月に予定されているという。現時点で提供が予定されているWindows 10の機能には、改善されたスタートメニュー(同Q&Aの表現からすると、Windows 10のスタートメニューと同じものではなさそうだ)とアップデートされたロック画面が含まれている。最終的には他にも追加される機能があるかもしれないが、同Q&Aで言及されているのはこの2つであり、Microsoftはそれ以上のコメントを控えている。

 このWindows RT向けアップデートの適用によって、アプリの扱いはどうなるのだろうか。既存のWindows RTユーザーは、新たな「Windows Store」で提供されるようになる新しい、あるいは更新されたユニバーサルアプリを実行できるのだろうか。

 統合されたWindows Storeでは、ARMベースの「Windows Phone」搭載スマートフォン用のアプリや、まだ発表されていない「Windows 10 Mobile」を搭載したARMベースの小型タブレット用のアプリも提供されるが、公式の回答はノーだ。ユニバーサルアプリはWindows 10コアをベースにしたMicrosoftプラットフォーム上で動作するものであるため、Windows RTは対象外ということになる。

 Microsoftの広報担当者は以下のように述べている。

 「『Surface』製品(初代Surfaceや『Surface 2』、サードパーティーが提供する、ARMベースのWindowsを搭載したPCやタブレット)上で実行できるのは、Windows RT向けのアプリのみであり、ユニバーサルアプリは実行できない。Windows RT上で実行できるアプリは数多くあるため、ユーザーはアプリやゲーム、音楽、映画コンテンツを享受し続けることができる」

 「ユーザーはWindows Storeにアクセスした際、ユニバーサルアプリ以外の、自らのデバイス用のものを何でも購入できるはずだ。これには映画や、生産性ソフトウェア、ゲームなど、さまざまなものが含まれる。Windows Storeは今後も、ユーザーの好むソフトウェアやコンテンツ、アプリをシンプルかつ、厳選されたかたちで入手できる場所としてさらなる発展を遂げていく」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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