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電子回路を紙に描いて消せる秘密道具のようなペン「Nectro」

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 クラウドファンディングサービスKickstarterで、ドラえもんの秘密道具のようなペン「Nectro」が支援募集中だ。このペンを使うと、実際に作動する電子回路を紙に描くことができる。


紙に書いた回路が動く(出典:Kickstarter)

 Nectroのインクは導電性がある特殊なもので、写真用紙や専用のトランスペアレントシートに描いた線に電流を流すことができる。このインクで回路図を写し、Nectro用の抵抗やコンデンサ、トランジスタ、マイク、モーター、LEDといった「電子ブロック」のような素子を取り付けると、電子回路として機能する。


回路を写して素子を取り付けるだけ(出典:Kickstarter)
 回路を描くペンとは反対側のペンを使うと、回路を消すことができる。書き間違えたり変更が必要になったりしたときに便利だ。描いてすぐ指で擦っても、線が消えることはない。回路試作だけでなく、子ども向けの電子回路教育にも使いやすい。


描くのと反対のペンで消す(出典:Kickstarter)

電子回路の教育にも適している(出典:Kickstarter)

 回路の試作には、各種素子や導線を挿して回路を組むブレッドボードがよく使われるが、ブレッドボードは配線がゴチャゴチャして分かりにくくなったり、修正が面倒だったりする。これに対し、Nectroは回路図そのものの見た目で分かりやすく、修正も簡単に行える。


ブレッドボード(左)よりシンプル(出典:Kickstarter)

 なお、インクを使って回路を試作するという技術は、すでにAgICが実用化し、家庭用プリンタで回路を印刷できる製品として日本と米国で販売を始めている。AgICは約1億円の資金を調達するなど、こうした試作技術が市場で注目されていることは明らかだ。Nectroもこの波に乗れるだろうか。

 NectroのKickstarterでの支援受付期間は日本時間9月4日まで。目標金額の5万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間8月4日18時)で約2500ドルの資金を集めている。

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