テレビのHDMI端子に差し込むスティック型メディアストリーミング端末「Matchstick」の開発チームは米国時間8月3日、リリース予定だった同製品の発売を断念したと発表した。Matchstickは2014年のKickstarterキャンペーンで大成功を収めており、調達金額は全額返金するとしている。
Matchstickの開発者はKickstarterページで、「われわれは2015年の大半、『Firefox OS』をベースとしたデジタル著作権管理(DRM)の開発に苦戦してきた。開発当初は手ごたえがあったものの、今後もDRMの開発を続行することは、長く厳しい道のりになるということが分かった」と説明している。
Matchstickは、テレビのHDMI端子に差し込んで、コンピュータまたはモバイル端末経由でインターネットからコンテンツをストリーミングできるように設計されたもので、Mozillaが開発したオープンソースのオペレーティングシステムFirefox OSを搭載した初のスティック型ストリーミング端末になる予定だった。その狙いは、同様のサービスを提供する「Chromecast」に真っ向から対抗することだった。Chromecastは価格が35ドルで、同じく「Netflix」「YouTube」「HBO Go」といったコンテンツをストリーミングすることができる。
Matchstickは、Kickstarterのサイトにある同社のページで、この端末を一般発売するまでに主要コンテンツパートナーがラインアップに加わると約束しており、Netflixや「Pandora」といったアプリとの連携もその中に含まれていた。また、Firefox OS、「Android」「iOS」など、さまざまなモバイルOSを搭載する端末からストリーミングすることも期待されていた。
MatchstickがKickstarterキャンペーンを開始した2014年9月、同クラウドファンディングサイトにはこのプロジェクトを支持する数千人の熱心な出資者が殺到し、寄せられた寄付金はわずか1日で目標額に達した。キャンペーンの最終的な調達金額は47万ドル超で、支持者の数は1万7000人以上となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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